大正10年に三井物産門司支店の社交 クラブとして現在の門司区谷町に完成。 昭和24年から昭和62年まで旧国鉄 の所有となり、「国鉄会館」として利 用されていました。 旧国鉄の分割・民 営化により国鉄清算事業団の所有とな り、その後北九州市に無償譲渡され、 平成2年 3月に重要文化財に指定され ました。
「門司港レトロめぐり海峡めぐり推進 事業」 において、この建物を門司港駅 前に移築し保存活用 するために、平成 2年7月より 解体工事、平成3年 3 月より移築工事を 開始した。建物は 木造2階建で、 個性的 な外観と共に 、内部のマントルピースや ドア、窓枠 などにアールデコ調のモダン なデザイ ンが見ら れるなど、大正ロマン の香 りを今に伝える建物とし て貴重なもの です。
いつもそこには、訪れる人を優しく、 迎え入れてくれる大正ロマンの香りがある。 流れ続ける時間の中で、いくつもの時代を生き、 様々なドラマを見続けてきました。 レトロの街門司港で出会う旧くて新しい風景が、 心にセピア色の思い出を刻んでくれます。
外壁は、木の柱や梁などを骨組みとして 外に見せるハーフティンバー形式で縦、 横を強調する木部のダークブラウンと白 の窓枠とシックな壁色とのコントラスト が複雑なデザインと共に外観を特徴付け ています。これは英国ではチューダ様式 と呼ばれているもので正面に並べられた 大小5つの切妻屋根が見る人に堂々とし た印象を与えています。1階エントラン スホール入口の欄間には帆船を描いたス テンドグラスがはめ込まれて港町門司港 の華やかな時代を今に伝えています。 また2階には、アインシュタインイ博士 夫妻が滞在した部屋がアインシュタイン メモリアルルームとして復元されていま す。
建物概要 [建物の規模・概要] 本 館 木造2階建 スレート葺 延面積901F 付属屋 木造平屋建 浅瓦葺 延面積182F 倉 庫 木造平屋建 浅瓦葺 延面積 46F 設 計 松田昌平 構造年月 大正10年 (平成3年3月から移築工事開始) 重要文化財指定 平成2年3月19日 旧所在地 門司区谷町 移築場所 門司区港町7番1号 (門司港駅前) 所有者 北九州市
芙美子著掛軸
資料室内観
林芙美子のプロフィール 北九州市門司区小森江生まれ。 尾道 高等女学校を卒業し上京。様々な 職 業を転々としながら創作活動を続け、 1930年(昭和5年)その10年 間 にわたるいきることの苦しさや悲しさ を書いた「放浪記」が出版され、大ベ ストセラーになる。
大正11年11月17日、講演のため に来日した アインシュタイン博士 夫妻が福岡での最後の講演 のためこ の三井クラブ倶楽部に宿泊。日本での 思い出と共に、12月29日門司港か ら棒名丸で上 海に向けて出航しました。 記念すべきその部屋は当時のままの姿 で保存され、アインシュタインメモリア ルルームとして公開されています。
アインシュタインのプロフィール ドイツの理論物理学者。1905年に特殊相対性理論を創始し、 3編の論文を 発表して一躍学会の第一線に立つ。1914年 ベルリン大学教授。カイザー・ ウィルヘルム研究所所員となり、 一般相対性理論の建設に努力し、1921年ノーベル物理学賞 を受賞。